介護施設で導入が進むeラーニングとは何か

eラーニングとは、デジタル機器を利用してインターネット上で学習や研修を行う方法のことです。学習者が対象となる「教材・学習材」と、教師や講師が対象となる「学習管理システム（LMS）」に分けられます。学習を受ける側と提供する側、どちらにとってもメリットのあるシステムで、介護施設でも導入されています。

コンピューターを利用した学習支援の概念は1950年代にアメリカで誕生しました。1990年代にパソコンが普及し、2000年代にインターネット環境が大幅に変化したことをきっかけに、eラーニングも広く普及しました。スマートデバイスが普及したことも影響しています。今後もeラーニングは進化を続けていくでしょう。

eラーニングで行う学習は時間と場所を選びません。自分のペースで効率的に学習できます。繰り返し受講できるため、知識が定着しやすい点もメリットの1つです。学習管理機能が備わっており、適性に評価してもらえます。若い世代はスマートデバイスで動画を視聴することに抵抗がないので、心理的なハードルも低いでしょう。

eラーニングは運営側にも様々なメリットをもたらします。研修コストを大幅に削減しつつ、業務に必要な知識を学習する機会を平等に提供できます。受講者の行動履歴をデータで記録し、管理できる点もメリットの1つです。新しい知識をすぐに周知できる点も、定期的に法律の改正がある介護業界にとっては大きなメリットです。